カイロプラクターの大塚康之です。
今回は腰痛改善を施術で行う考え方と手技についてお話させていただきます。
まず筋の痛みを発生させる筋の状態変化は、怪我(肉離れ、筋挫傷、打撲等)を除いて考えた時、大きく2つに分けられます。
第一に筋スパズム(筋が収縮し続けている状態)を引き起こした時、
第二に筋膜の癒着(いわゆる凝りの状態)を引き起こした時の2つです。
ギックリ腰や首の寝違えは防御性収縮(身体の防御反応によって起こる筋スパズム状態)を引き起こした状態になっていると考えられ、
肩こりや慢性の腰痛は運動不足などを原因とした筋膜の癒着によって引き起こされていると考えられます。
今回はギックリ腰についてお話しをさせていただきます。
防御性収縮を起こしている腰痛に関連する筋肉を結果的には弛緩させれば良いのですが、どの筋が防御性収縮を起こしているかを特定する必要があります。
ギックリ腰に関して、多くの場合は骨盤帯に付着している筋が防御性収縮を起こしているのですが、中でも経験上2つの筋の問題であることが多いように感じます。
第一は股関節を屈曲させる筋である、腸腰筋(お腹の奥)が原因の場合です。上部~中部の腰付近が痛みを発している場合はこの筋が原因であることが多いように感じます。
第二は体幹を維持する筋でもある、中殿筋(臀部側面)が原因の場合です。下部の腰付近が痛みを発している場合はこの筋が原因であることが多いように感じます。
勿論、他の筋で防御性収縮が引き起こされている場合もあります。
これらの筋を緩める方法はズバリ揺らす事と収縮させることです。
揺らす事で筋の骨付着部にある腱に刺激を与えて筋を緩める指令を出させるようにします。(1b抑制を起こす刺激を加える)
これでも緩まない場合は筋をより収縮させる方向へ施術者が身体を動かします。
(ストレインカウンターストレイン)
基本的には急性期症状のギックリ腰に関してはマッサージやストレッチは逆効果になることが多いです。そのため揉みほぐしの技術だけではない、身体の専門家に施術をしてもらうことで、大きな改善が望めることが多いです。
私たちここケア中山では身体の症状に合った専門家が多く在籍しておりますので、お身体に関する小さなことから大きなことまでお気軽にご相談いただければと思います。
次回は慢性腰痛へのアプローチについて書かせていただきます。
本日は以上になります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
大塚康之
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